2018年05月03日
直葬と言いますのは、通夜、あるいは葬式などを加えたオーソドックスな葬儀を敢行することなく、火葬のみで済ませることを意味します。直葬の直という文字に目をやると、病院、あるいは自宅よりダイレクトに火葬場へと遺体を運搬することを思い描いてしまいますが、必ずしもそんなことはありません。
人間が命を落とすと24時間に関しては火葬が不可能ですが、病院の霊安室へ多くの時間預かってもらえる事例はあまりなく、さらに安置所がない火葬場の方へは、直前にしか連れていくことができません。安置室が準備された火葬場などでしたら、病院よりダイレクトに入ることも可能ですが、多くのケースはいったん葬儀会社の安置室などに安置しておきます。
そして、通夜、あるいは葬式を行わないとなると葬儀費用が相当低くできるのでは、という根拠で直葬に対して関心を寄せる方もいるでしょう。たしかに、通夜より葬式、火葬に至るまで行うと、平均して200万円くらいのコストがかかります。
しかし、火葬式の相場につきましては15万円〜20万円ほどになります。おおむね10分の1にまでトータルコストが軽減できます。因みに、遺影に関しては別料金が多いことから、気を付ける必要があります。